気になることには意味がある ~変化の時~
2025.02.12
2025.02.28
「周りの人に自慢できる子」「周囲から褒められる子」という言葉を聞くと、温かい気持ちよりも、どこか冷めた寂しさを感じませんか?
それは、そこに「愛」ではなく「大人の承認欲求」が隠れているからかもしれません。
教育熱心なのは素晴らしいことですが、「子どものため」という言葉の裏に、親自身の満たされなかった承認欲求が潜んでいることがあります。
「良い子に育てたい」「優れた子にしたい」「特別な存在にしたい」これらの想いの根底に、親が自分の理想を子どもに投影し、自分の分身のように形作ろうとする願望があるとしたらどうでしょうか?
「私たちがしっかり育てたから、こんなに自慢の子になった」この考えの裏には、子どもを親の思い通りに操ろうとする一方的なレールが敷かれているように感じます。
子どもは本来、自分自身の人生を歩む存在です。
しかし、親の価値観や理想を押し付けられ、応えられなければ叱責や無視、時には脅しといった形で心を傷つけられます。
「ごめんなさい」「今度はちゃんとします」そう繰り返す子どもたちの心には、恐怖と自己否定の念が積み重なり、次第に自分を見失ってしまいます。
自己肯定感も下がってしまうでしょう。
そして、そのまま大人になったとき、さらに深い問題が生まれます。
子どもが成長し、大人も歳を重ねると、今度は「〇〇してやったんだから」「〇〇すべきだ」という言葉が成長した子供に投げかけられるようになります。
これは、もはや愛ではなく、大人自身の老後の安心を守るための隠れ蓑にすぎません。
「あなたのためを思って」という言葉も、一見親心のように聞こえますが、その奥には「してもらって当然」という自己中心的な感情が潜んでいます。
こうした関係は、親子だけでなく、恋人や夫婦の間でも起こり得ます。
「あなたのためにやっているのに」「こんなに尽くしているのに、なぜ分かってくれないの?」これらの言葉の裏には、「本当の愛」とは別に「自分の価値や努力を認めてもらいたい、それに相応する見返りが欲しい」という気持ちが隠れていることがあります。
本当の愛とは、「相手を思い通りにすること」ではなく、「相手が自分らしく生きられるように見守ること」です。
親子関係でも、恋人関係でも、夫婦関係でも、大切なのは「相手を自分の理想通りに動かそうとしないこと」です。
「こうあるべき」という思い込みを手放し、目の前の相手を一人の人間として尊重することが大切です。
もし、あなたの中に「私の気持ちを分かってほしい」「こうするべきなのに」という思いがあるなら、もう一度、自分の心と向き合ってみてください。
それは本当にお相手のためでしょうか?それとも、自分の願望でしょうか?
私たちは皆、自由に生きるために生まれてきました。
親や大人や他人の期待に応えるためではなく、自分自身の人生を創造するためにです。
だからこそ、大人の期待に縛られるのではなく、誰かの承認を得るために生きるのでもなく、自分が本当に望む生き方を選ぶ勇気を持つことが大切です。
それは決して育ててくれた大人を否定することではありません。
むしろ、大人から受け継いだものに感謝しながらも、自分自身の道を歩むことで、本当の意味での絆が深まり始めていくのです。
もし今、心のどこかで「わたしはこのままでいいのか?」と感じているなら、その気持ちを大切にしてください。
皆さんの魂は、御自身の人生を歩むことを望んでいます。
大人や周囲の期待に応えるためでも、愛する人に認めてもらうためでもなく、皆さんが本当に心から望む人生を歩むことこそが、「本当の幸せ」なのです。
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