『おみやげおなやみおかたづけ』
2025.12.01
2025.12.15

十二月も半ばになりましたね。
『師走』『年の瀬』は、慌ただしい状態を表す時節の名称です。
今まさに年末進行で忙しく動いている人も多いでしょう。
その中で増えてくるお悩みは、
連絡がこない
返信がない
です。
無視なのか、忙しいだけなのか。
もやもやイライラしますね。
例えば、
重度のインフルエンザに罹患して連絡が取れなかった
なんてこともあるでしょうが、それは稀なこと。
亀レスだろうが既読未読無視だろうが、大事なのはその理由ではありません。
大切なのは、
自分がどう扱われたいか
です。
相手から自主的な連絡がこないという状態はおおよそ、
①SNSのコミュニケーションに重きを置いていない
②そもそも相手に重きを置いていない
①だったら安心?
②は認められない?
結局のところ、好意を持っていたとしてもマメにリプライして女性を安心満足させる気の利いた男性の階層にその人が属していない、ということだけは明白です。
そして、そのような男性に尊重されないことがどのように不幸せかというと、雑に扱われるがまま自分の価値を自ら落としつつ、儚い期待を抱いて失望する不毛永久機関に陥っていることです。
ここで、クリスマス需要で本来の旬ではないものの、12月が旬のように店頭に並ぶ『苺』を女性に例えてみましょう。
畑になっている苺
木箱入りの高級苺
スーパーのパック苺
十人十色、それぞれです。
そのままフレッシュな苺、加工したジャム、ショートケーキ、パフェ、ドライ、チョココーティング・・・・・・何通りもの『苺』が在ります。
自分はどの苺でしょう?
相手はどの苺を求めているでしょう?
そこに齟齬はありませんか?
そもそも、
返信が遅い→大切にされていない
既読無視→嫌われた・他に好きな人ができた
この発想自体、誤認識かもしれません。
アンコンシャスバイアス、無意識の思い込み・偏見。
そうかもしれないし、そうではないかもしれない。
ハッキリ『あなたは大切な存在ではない』と告げられたわけではないのですから。
アンコンシャスバイアスは厄介なもので、あたかもそれが世界の真理のように認識されています。
例えば、『苺』。
漢字の成り立ちを調べると、鈴なりの様子がこどもを育む母の姿と重なるから云々と、記しているものがあります。
驚くことに、この説がかなり流布されていますが、全くのデタラメです。
『苺』の旧字『莓』小さい実がたくさん生っている意。
『艹(くさかんむり)』+『每(毎の旧字)』で成り立っています。
『苺』の『母』の意は、母親・motherではなく、単に『每』の略字というだけです。
今が旬といえば、熊。
『くまのい』という生薬がありますが、これを熊の胃袋だと思われることが多々あります。
これも胃薬として有名だからというアンコンシャスバイアスですね。
正しくは、胆汁を胆嚢ごと取り出し乾燥させた『熊胆(くまのい)』なのです。
今、もやもやイライラしている返信待ち状態での苦しみは実際の痛みではありますが、その原因がそうだとばかり思っていたけど、本当のところはそうではなかったかも?
という意識を苺ひとつぶ分でも心の中に入れてみてください。
大切なものは何か
自分はどう在りたいか
真実の『苺』が見えてくるかもしれません。
朱美 拝
『いちごのご〖護〗の章』に続く
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