『夏の終わりに、こがね色の秋支度』
2025.08.15
2025.09.01
九月に入りましたね。
澄みきった秋空を背景にトンボが飛び交う姿を見かけるようになりました。
トンボは昔から「勝ち虫」と呼ばれ、前にしか進まない習性から不退転の縁起物でした。
戦国時代、前田利家の兜の前立てには蜻蛉が飾られ、板垣信方は武具への意匠のみならず手甲や着物へもトンボ柄を施し武運を願ったのです。
また徳川家康も戦陣で兜に蜻蛉が止まったのを「吉兆」と喜んだといわれています。
まさに勝ち運の象徴として大切にされてきた虫なのです。
自然の中でもトンボはありがたい存在です。
幼虫のヤゴは水の中で育ちますが、ある程度清浄な水場でないと生きられません。
街中でトンボを見かけるのは自然がまだ息づいている証であり、ちょっとした吉兆でもあります。
さらに成虫は蚊や蝿などの害虫を食べる益虫として共生してくれています。
トンボはただの昆虫ではないという視点で、通勤や通学の途中、お散歩や帰り道でトンボと遭遇したら、
『願い事が成就へ向かいますように』
と、心の中で祈ってみてください。
かけがえのない自然の中に在る「幸運の象徴」──特別な小さな秋をぜひ、たくさん見つけてくださいね。
朱美 拝
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